妊娠中のヘアマニキュアの影響
市販のヘアマニキュアには、使用上の注意書きに、「妊娠している方(妊婦)はご遠慮ください」と記載されていることが多いです。
ですが、妊娠中に使ってはいけない理由はほどんど書かれていません。
また、美容室でも妊婦の場合は断られることがあります。
なぜヘアマニキュアが妊婦にとって良くないのか、これには大きく二つの理由があると言われています。
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理由その1:ヘアマニキュアの成分が胎児に有害?

ヘアマニキュア、パーマ液、シャンプー、リンス等に含まれる科学物質が妊婦の頭皮から吸収されたり、揮発成分を鼻から吸い込むことで、胎児に悪影響を与える。という説があります。
インターネットなどで調べてみると、肯定派、否定派に分かれて実に様々な意見が入り乱れています。全く逆の意見、見解も多く、調べれば調べるほど迷ってしまい、何が正しいのか分からなくなります。
妊娠中の妊婦へのヘアマニキュアや科学物質の影響に関しては、未だ科学的に立証されている部分は少なく、美容師や専門家の間でも意見が分かれているので、確実なことは何も言えないというのが現状です。
妊娠中かどうかに関わらず、あまり頭皮に強い刺激を感じるものは使わないのが無難でしょう。
理由その2:妊婦の体質変化による影響?
妊娠するとホルモンバランスの変化などの影響で、妊婦の体質が一時的に変わってしまいます。
この変化によって以下のような影響が考えられるのだそうです。
- ヘアマニキュアを使っても髪が染まりにくくなる。
- 妊娠中は頭皮がかぶれやすくなる。
- ヘアマニキュアのにおいで妊婦の気分が悪くなる。
- 美容室で長時間座りっぱなしの姿勢や背もたれを倒した姿勢が、妊婦や胎児を圧迫する。
「理由1:胎児に有害」は、主に胎児に対する悪影響があるためであり、「理由2:体質変化」は、母体である妊婦に対する悪影響や、ヘアマニキュアの髪染め効果が薄いことがヘアマニキュアの使用を禁止している理由になります。
注意書きがされている以上、妊娠中はなにかしらの影響があるのは確かでしょう。
商品使用は自己責任となりますので、妊娠中にヘアマニキュアやヘアカラーの類を使うかどうかは各自の判断で決めましょう。
胎児への直接的な影響が科学的に証明されていないとしても、母体である妊婦への悪影響があれば、お腹の赤ちゃんへも悪い影響が出る可能性が高まります。
何よりも赤ちゃんへの影響を心配するのでしたら、妊娠中のおしゃれは二の次にするべきでしょう。そこまで気にする必要はないと思う場合も、妊娠中は何かと身体の負担が大きいので、体に負担を感じない範囲で、ほどほどにヘアマニキュアで染めてみても良いでしょう。